*新しい記事できました↓↓
今度ドイツ・グラモフォンからブルース・リウのショパンコンクールライブ演奏アルバムが発売されるそうだけど。。わたしは今回自分で作ってみました〜!
ショパンコンクールのライブストリーミングは素晴らしくって。演奏はもちろん手元も見えるし、とっても勉強になるのでYouTubeを保存版としてまとめないと!と思って先日まずは反田恭平さんのを作ってみたんです〜↓↓
↓小林愛実さんも!
そして今回は優勝したブルース・リウさんの紹介と全演奏をまとめてみました。目次をクリックして好きなところに飛んでください。YouTubeをクリック、又は曲目の横にある時間のリンクをクリックするとその曲からスタートします。
ブルース・リウ プロフィール
Bruce (Xiaoyu) Liu / ブルース(シャオユウ)・リウ
1997年5月8日パリ生まれ。カナダのピアニスト。
いろいろな記事を読みましたが、ウィキペディアから一部引用してまとめます。
2011年からモントリオール音楽院でリチャード・レイモンドに師事し、2018年に卒業した。現在はモントリオール大学でダン・タイ・ソンに師事している。
・2012年、モントリオール交響楽団が開催するコンクール(OSM Competition)のピアノ部門でグランプリを受賞し、この頃からプロのピアニストを本格的に目指すようになった。
・2015年、ヨーロッパ賞を受賞。
・2016年、第6回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門で第4位に入賞。
・2021年10月、第18回ショパン国際ピアノコンクールで優勝。同コンクールでは史上初めてファツィオリのピアノを選択して優勝した。
コンクール後の11月には来日し、東京でNHK交響楽団と共演、リサイタルも行った。また、コンクールでのライブ録音を収録したアルバムがドイツ・グラモフォンからリリースされることになった。
Wikipedia ブルース・シャオユー・リウ
先生はダン・タイ・ソン
リウさんが現在師事しているのはダン・タイ・ソンで1980年の第10回ショパンコンクールでアジア人で初めての優勝者となったベトナムのピアニストです。過去ファイナルでピアノ協奏曲の2番を選んで優勝した数少ない一人。
今回の第18回大会の審査員でもありました。が、審査員は自分の生徒を採点することはできません。詳しくは↓
ダン・タイ・ソンについてはリウさんがこちらのインタビューで →スパイス:第18回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝者、ブルース・リウの素顔に迫る~記者会見レポート
「ショパン演奏のスタイルにおいては、師と私は全く正反対のスタイルだが、彼は自らの考えを弟子に押し付けることなく、それぞれの個性を伸ばすことに大変優れている。特に、音楽はその人のライフスタイルそのものや、日々の想いを映し出す鏡だということを深く認識させてくれた」
と話してました。先生とぜんぜん違うスタイルの演奏をするなんて、とても興味深いです!
第18回ショパンコンクール インタビュー
XVIII Chopin Competition インタビューより コンクール前の参加者インタビューです。長いので簡単にまとめます
パンデミックの影響は→ 「外では何もできないから自分の音楽を深く掘り下げることができた」
ショパンコンクールの何が特別か→ 「ショパンにとても詳しい熱烈なファンがたくさんいること」
コンクールの為にどうやって準備したのか→ 「いつもどうやったら進歩できるか考えているが、一つの方法は少し距離をおくこと。人生と同じで、一つの事だけをするのではなく、バーに行ったり友人と楽しく過ごしたり。練習以外のこともする」
ピアニストとして難しいところは→ 「いつもフレッシュでいること。インスピレーションや創造性を保つこと。常に新しいアイデアを持つことで同じ曲を弾いても自分が退屈しないようにすること」
自分がピアニストで良かったと思うこと→ 「最初は趣味の一つだったけど、感情を表現する手段の一つになっていった。練習中は日常から離れて自分の世界に没頭できる。そしてピアノは他の楽器と違い自分の楽器を持ち歩かないからコンサートごとに別のピアノを弾くことになる。それが楽しいし、同時に挑戦でもある」
ってお話です。
3次予選後のインタビューではモーツァルトのオペラの大ファンだって言ってます(3次予選では”モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲”を演奏してました)。ファイナルで協奏曲の1番を演奏することについては「個人的には2番が好きだけど、多くの人がいろいろな意見を持っていて、全ての人を納得させる演奏をできるかどうか。。少なくとも自分は1番の方が納得できる演奏ができると思って1番を選んだ」ってお話です。そして「夜型なので、今日の演奏は夜で良かった。いつも朝10時か11時まで寝てるし、それでも昼寝もするから。たくさん寝るんです」だって〜!
ショパンコンクールで優勝する人は、朝から晩まで部屋にこもって寝る間もおしんでピアノの練習ばかりしてるのかと思ったら‥ずいぶん肩の力が抜けて自然体。リラックスした雰囲気が漂います。それが素晴らしい演奏の秘訣でしょうか??
「ブルース」って名前はブルース・リーに因んで名付けた
ぶらあぼ「ブルース・リウ INTERVIEW in TOKYO」の記事に”ブルース”の名前の由来に答えているインタビューがあります。
→「昔からブルース・リーに似ていると言われていたので、2、3年前に自分で付けました。でも、僕の方がハンサムでしょ(笑)」
とってもおちゃめなピアニストです〜
追記:ショパンコンクール後 インタビュー「自分らしい演奏でコンクールに勝てるのか〜ショパンで喜びを表現」
コンクール後しばらくしてからのインタビュー。友人とのリラックスした本音の会話が楽しいし、勉強になります!
追記2:香港大学教授とのインタビュー〜伝統的ショパンのイメージと個性を同時に表現できるのか?
香港大学のダニエル教授とのズームインタビューをまとめました。コロナで規制が多かった時期に大学プログラムとして企画されたMusic in Wordsシリーズの一つです。伝統的なショパンのイメージが広く知られている中、どのように個性を演奏に取り入れるかなど掘り下げた話が面白い。
ファツィオリで演奏
演奏するピアノはファツィオリをチョイスしたリウさん。ファツィオリで演奏したピアニストが優勝したのはショパンコンクール史上初めてで話題になってます。
インタビューをいろいろ聞いてると「ショパンと正反対の性格」なんて言ったりもしてるリウさん。ファツィオリの音色とともにますます演奏が気になります〜。
↓実はファツィオリに興味あって。試弾したりお値段聞いたりして記事書いてたんです〜
ブルース・リウ 第18回ショパンコンクール全ステージ曲目ごと動画リンク
以下はブルース・リウさんの第18回で演奏した全曲のYouTubeリンクです
演奏:ファツィオリ (予備予選はYAMAHA)
予備予選
13.00 – 13.30 BRUCE (XIAOYU) LIU (Kanada / Canada) https://chopin2020.pl/en/competitors/…
- Nocturne in C sharp minor, Op. 27 No. 1 (03:09:30)
- Etude in B minor, Op. 25 No. 10 (03:15:18)
- Etude in G flat major, Op. 10 No. 5 (03:19:43)
- Mazurka in C major, Op. 33 No. 2 (03:21:33)
- Mazurka in B minor, Op. 33 No. 4 (03:22:55)
- Ballade in A flat major, Op. 47 (03:28:00)
1次予選
19.30 – 20.00 BRUCE (XIAOYU) LIU (Kanada / Canada)
- 0:24 Nocturne in C sharp minor, Op. 27 No. 1
- 6:14 Etude in C sharp minor, Op. 10 No. 4
- 8:33 Etude in A minor, Op. 25 No. 4
- 10:25 Scherzo in E major, Op. 54
2次予選
19.30 – 20.10 BRUCE (XIAOYU) LIU (Kanada / Canada)
- Rondo à la mazur in F major, Op. 5 (2:44:07)
- Ballade in F major, Op. 38 (2:52:49)
- Waltz in A flat major, Op. 42 (3:00:21)
- Andante spianato and Polonaise in E flat major, Op. 22 (3:04:32)
3次予選
19.20 – 20.20 BRUCE (XIAOYU) LIU (Kanada / Canada)
Mazurkas, Op. 33
- No. 1 in G sharp minor (0:07)
- No. 2 in C major (1:40)
- No. 3 in D major (3:02)
- No. 4 in B minor (5:27)
Sonata in B flat minor, Op. 35
Variations in B flat major, Op. 2 (36:38)
本選 ファイナル
20.30 – 21.10 BRUCE (XIAOYU) LIU (Kanada / Canada)
Concerto in E minor, Op. 11
優勝者コンサート
1st prize BRUCE (XIAOYU) LIU (Kanada / Canada)
Concerto in E minor, Op. 11*
- Allegro maestoso (3:14:37)
- Romance. Larghetto
- Rondo. Vivace
encore:
- Waltz in A flat major, Op. 42
THE WARSAW PHILHARMONIC SYMPHONY ORCHESTRA
ANDRZEJ BOREYKO dyrygent / conductor
第18回大会 結果発表
最終順位や特別賞、日本人のみなさんの健闘、審査員長のお話などまとめました。
第18回大会 審査結果・審査員の採点表
審査方法、ピアノ選び、参加者別採点表の一覧、日本人参加者の採点表一覧などまとめました。各審査員の先生方がどのように採点したか分かる表のリンクも貼ってます。
追記:ショパンと彼のヨーロッパ音楽祭
ショパンコンクールで活躍した皆さんが多数出演した音楽祭。ブルースさんは2日間もコンサートして、素晴らしい演奏が次々でした〜!
おしゃれ「エリーゼのために」ジャズバージョン
音楽祭最終日のアンコールではおしゃれでカッコいいジャズなエリーゼを聴かせてくれたブルースさん!↓話題のアレンジをしたのはこのイーサン・ウスランさんでした。二人の演奏聴き比べのリンクも貼ってます〜 もうこのエリーゼの虜になってしまった!
↓音楽いろいろ
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