NBAコミッショナー、アダム・シルバーがデザインしたバブル・イン・フロリダ。
7月30日から再開予定のリーグに参加する選手のバブル入りが始まってます。
そこでシーズン再開前のストーリーをいくつかチェック。
バブル・コンセプトとは
もう最近はほとんどのNBAの記事に「バブル」って言葉が出てくるけど、その「バブル」とは。
フロリダのオーランドにあるディズニーワールド。そこに他の場所より安全で隔離された場所「バブル」を作りシーズンを再開するというコンセプトです →NBA ‘bubble’ concept
このバブルに入れるのはコロナ検査で陰性だった人だけ。陰性の人しかいない場所ではコロナ感染しないから、いろいろな人と接触するバブルの外より安全ってコンセプトです。このバブル計画にNBAは1.5億ドル(約160億円)以上かけているとか。
安全をキープするために、バブルに入った後もさまざまな指導が。コロナ関連の手洗いや社会的距離、ボールの消毒など様々なことに関するプロトコルが記された「バブルブック」は113ページにわたるそう。
選手は6月23日からずっとコロナ検査してますが、バブル到着後もまずは36時間から48時間の隔離。それから練習に入ります。
バブルそのものが他の場所との隔離だから、バブルからの出入りは自由にできません。ユタ・ジャズのジョーダン・クラークソン選手がこんなの↓ツイートしてるけど、皆まさにこんな気持かも。
一度入ったら勝負が決まるまで出られないなんて、まさにWin or Go Home。
全部負けてこれ以上試合が無くなった時がバブルを出て家に帰れるときです。
又は、優勝して最後にバブルを出て家に帰るってことですね。
特殊な環境でのチームの対応
バブルに入った選手たちはしばらくは家族や友人とも会えないし、食事も決められた場所で、などさまざまな制限が。
コロナに感染しないように健康に気をつけながら、ゲームシェイプに自分をコンディションして保つのは想像以上に大変だそうで。
例えばバブルにはレクリエーション用の部屋もあるみたいだけど、ビデオゲームするときにヘッドホンをシェアしたりしちゃいけないし、卓球するときシングルは良いけど横に並ぶダブルスはダメだって。そういう細かい事が全部「バブルブック」に書いてあるらしい。
New Yok Postのこちらの記事では→NBA players face mental health challenges in Disney bubble
心理学の先生が、バブルの中で選手が心の健康を保つ大変さについて話しています。
「最初のうちは、厳しい環境が逆にやる気につながったりするけど、長くなればそれがストレスに変わってくる。
例えば新年の目標とおなじで「今年はやせる!」とか言って最初の2週間はがんばるけど気づいたら、これまでと同じ生活パターンに戻ってる。これを生活パターンを戻さずに頑張り続けるのはストレスを伴うことになる。」ってお話。
わかる気がする。。
すごく小さな事でも毎日積もってくるとストレスになって試合のためのコンディショニングにも影響するようです。
みんなが経験したことのない特殊な環境でプレイオフからファイナルまで厳しい試合をこなしていく為に、チームはどんな対応を考えているのでしょう。
心理学の先生が指摘したように今回のバブルでの試合はフィジカル・メンタル両方のコンディショニングが必要だと言われています。
それを踏まえて、多くのチームがスポーツ・サイコロジストを迎えて対応していくとか。やはりメンタルを支えてくれる人の存在が大きな役割を果たすことになりそうです。
家族も友人もファンも会場にはいないのだから、まさにチームワークで助け合って進んでいくってかんじですね。
Ouraスマートリング
バブルに入った選手のコロナ検査は続くけど、それ以外にもオプションでこんなツールがあるそう。体調をモニターしてくれる特注リング。
Ouraスマートリングといって興味深い↓
この結婚指輪のようなリングをしてるだけで選手の体調をモニターしてくれて最大で3日前にコロナ症状の発症を予測できる。
しかも、病気加減が一定の数値に達しない場合はなんの表示も出ないからただのリング。気が散ることも無いらしい。
リングは299USDから399USDで販売されているそうで、一般の人でも購入できるのでしょうか(わたしも一つ。。とか思ったりして)。でもデータはミシガン大学に送られるらしいので、個数や距離に制限があるかもしれません。海外での利用は想定外かな?
それにしても、さすがNBA。資金とテクノロジー使っていろんなもの出してきます!
バブルの中の様子
ESPNのニュースを少し↓ バブルの中の様子をレポートしてます。
最初にバブル入りした選手たちは隔離も終わったようで、練習スタートしました‼やっぱり久しぶりに集まってバスケする姿はみんな笑顔。
このニュースによれば、ソーシャルディスタンスを正しくキープするためのデバイスも支給されたそうで。6フィート(180㎝くらい)以内の距離に5秒いるとアラームが鳴りだす!これじゃ挨拶以外の会話は難しい〜。
それからブルックリン・ネッツと最近契約したマイケル・ビーズリー選手の話しもしています。彼はレギュラーシーズン中どのチームとも契約していなかったので、バブル入りの前にコロナ検査を定期的に受けていなかった、という理由から他の選手より長い6日間の隔離が必要だそうです。
(実はビーズリーは2018年の年末にお母さんが亡くなってからすごく落ち込んでいたのです。そんな中、環境の違う中国でプレーすることになったりして私はすごく彼のこと心配してたのだけど、又NBAにカムバックできて良かった!頑張ってほしいです。)
選手が続々とバブルに到着しているので、いろいろなストーリーをチェックしてみました。
とにかく感染が広がらず無事にシーズンが再開するのを願ってます。
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