↓新しい記事できました! ついにブルース・リウの演奏を体験♡↓
10月2日から参加者87名でスタートした第18回ショパンコンクール。2次予選に進んだのは45名、3次予選は23名、そこからファイナルに残ったのは12名。このファイナルではみなさんAndrzej Boreyko アンドレイ・ボレイコ指揮のワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団とピアノ協奏曲を共演。12名のうち9名が第1番を、3名が第2番を選曲。そしてついに最終順位の発表です〜
↓ピアノ協奏曲第1番を選ぶ方多いですよね〜
*目次をクリックして好きなところから読んで下さい
結果発表の動画と審査員長のお話
結果発表の動画→ The results of the 18th Chopin Competition 4:02:00頃よりスタートします
4時間の動画ってことはそれだけ長く待ってたってことです。今大会は本当に審査が大変そう。発表は動画の一番最後の方で、その前はファイナルで演奏された方々が集まってショパントークをしている場面などが含まれています。
そして最終結果発表後には審査員長のKatarzyna Popowa-Zydroń先生とドクターArtur Szklenerのお話がありました。お二人の話で似ているところもあるのでまとめると↓
- 異例のレベルの高さだった。各予選ごとに規定の人数を上回るピアニストが次に進むことになり、参加者にとっても審査員にとってもとても難しいコンクールになった。
- 結果、入賞は通常6名だが今回は8名になった。
- 若いピアニストたちと一緒に過ごして、審査員たちも自身に「21世紀のショパンはどのようになっていくのか」と問いかけることになった。誰もがショパンの音楽を良く知っているが、参加者のおかげで多くの新しい解釈に出会うことが出来た。
- この賞からさらにみなさんがキャリアを積み重ねていくことを期待しています。
というような内容でした!
結果発表は現地時間23:30すぎ頃の予定でしたが、審査が長引き当初の予定から2時間以上遅れてしまいました。出場者、審査員の先生方をはじめこのコンクールに関わったみなさまは本当にお疲れさまでした。
最終結果
参考:XVIII Chopin Competition News「The winner of the 18th Chopin Competition!」
1位 ブルース(シャオユウ)・リウ
1位はカナダのブルース(シャオユウ)・リウ Bruce(Xiaoyu) Liuさんに決定しました!ファツィオリのピアノを演奏されてます〜。後に公表された採点表を見るとやっぱりさすがです。
2023年 ツアー日程 (追記)
2023年ツアー日程の他、予定プログラムやプログラム曲目演奏動画などまとめました
プロフィール・インタビュー・全曲動画リンクなど
リウさんがコンクールで演奏した全曲のYouTubeリンクを集めました。インタビューも興味深い!
追記:インタビュー「自分らしい演奏でコンクールに勝てるのか〜ショパンで喜びを表現」
コンクール後しばらくしてからのインタビュー。友人とのリラックスした本音の会話が楽しいし、勉強になります!
追記2:インタビュー「伝統的ショパンのイメージと個性を同時に表現できるのか?」
香港大学のダニエル教授とのズームインタビューをまとめました。コロナで規制が多かった時期に大学プログラムとして企画されたMusic in Wordsシリーズの一つです。「伝統的なショパンのイメージが広く知られている中、どのように個性を演奏に取り入れるのか」など掘り下げた話が面白い。
追記3:ハッピーショパン他〜ブルース・リウのコンサートに行ってきた
ファツィオリって
最終順位
*日本人2名反田さんと小林さんは青字になってます
第1位 Bruce(Xiaoyu) Liu カナダ
第2位 Kyohei Sorita 日本
第2位 Alexander Gadjiev イタリア/スロヴェニア
第3位 Martin Garcia Garcia スペイン
第4位 Aimi Kobayashi 日本
第4位 Jakub Kuszlik ポーランド
第5位 Leonora Armellini イタリア
第6位 J J Jun Li Bui カナダ
2位2名、4位2名の計8名のみなさんが入賞されました!おめでとうございます〜
特別賞
マズルカ賞 Jakub Kuszlik ポーランド
コンチェルト賞 Martin Garcia Garcia スペイン
ソナタ賞 Alexander Gadjiev イタリア/スロヴェニア
日本人の健闘
反田さんと小林さん、ファイナルの結果待ちの間ショパントークに出演中。小林さんが10歳頃から二人は幼馴染みだって話をしてます。家も10分くらいのところにあって、家族ぐるみのお付き合いがあるとか。ほのぼの〜
↓そしてご結婚されました♡奇跡〜
反田恭平
反田さんは、第8回(1970年)大会で日本人歴代最高の第2位に入賞した内田光子さんに並ぶタイ記録。
↓演奏がステキすぎていつでもすぐに聴けるように、予備予選からファイナルまで全曲のリンク集めました!
小林愛実
小林さんは第17回でファイナリストに選ばれましたが、今回は初の入賞第4位です。
ファイナルの演奏
ファイナルの演奏リンクはこちらから
審査結果・審査員の採点表
採点表が公表されました!得点やYes/Noの%など参加者ごとの詳細を見ることができます
まとめ
過去には「1位なし」なんてこともあった「厳しいショパンコンクール」とは思えない、素晴らしい演奏が次々だった第18回。
と言いつつ私はまだ聴いてない演奏もあるので、これから聴いてはまとめ‥を続けていきたいと思います。だって、あまりにみなさんステキで「有料レベル」だと思うんです。それを聴かないのはもったいない!ショパンコンクールのYouTubeはホントに良く出来てます〜!誰でも無料でアクセスできます〜!リンクをたくさん集めて自分仕様の「アルバム」作りたい!
ショパンインスティチュート YouTube
ライブから過去の演奏全てにここからアクセスできます。
個人的に心に残ったこと
*審査員長のお話にあった「コロナで1年延期された=長い準備期間でハイレベルになった」こと。やっぱり準備って大切なんだ、としみじみ。
*アルゲリッチ不在の影響ってあるのか。今回の順位や審査にまったく意見はないし、先生方には感謝の気持ちで一杯です。ただ彼女の存在感ってどのようなかんじなんだろう、ってちょっと気になります。
*ファツィオリ優勝しました〜 今大会のファツィオリでの演奏と音をもう一度振り返りたいって思ってます。
*結果発表後のお話で「21世紀のショパンのあり方」について審査員の先生方も考えているというのを聞いて、解釈も再現にとどまらず進化するのかな〜って思ったら「クラシック古典」ってジャンルもなんか不思議。奥が深いって思いました。
ライブストリームって嬉しいけど聴く方も体力必要ですね〜。皆様お疲れさまでした!
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