表紙写真:Piano recital by Seong-Jin Choより
2015年第7回ショパンコンクール優勝者のチョ・ソンジンが今回香港でリサイタルしてくれました‼ソンジンのコンサートに行くのは初めてでチケット取ったときから超ドキドキワクワク。
今回は初ソンジン記念にプログラムにあった曲の動画リンクや感想などをメモしておこうと思います。記事ではニックネーム的にソンジンって呼ばせていただきます〜!
チョ・ソンジン ピアノリサイタル 11月28日香港公演
公演情報サイト
ソンジンの香港公演情報のページはこちら→ Encore Series: Piano Recital by Seong-Jin Cho
会場:香港文化中心(香港カルチャーセンター or 香港文化センター)
カルチャーセンターはホールがいくつも入ってて大きいから外から全体撮るの難しい汗、のでホームページから写真お借りしました
行き方・座席表
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グーグルマップ
香港島からはMTR(地下鉄)でもフェリーでも行けます
公演当日 11月28日
今日はMTRのE出口から出てペニンシュラの前の横断歩道を渡ってすぐ向かいの会場へペニンシュラにシャネルのデコレーションが〜!よく見えなくってスミマセン〜
早めに着いたので会場を突っ切ってビクトリア・ハーバー側に出て夜景満喫キラキラ〜
時間迫ってきたので会場へ戻ります
いよいよ♡
入場しました! 今回は中央から少し右よりで手元は見えないけど足元とお顔は見えるというかんじの席↓これは休憩中の写真です
プログラム
ステキなプログラムだな〜♡
- ハイドン:ピアノソナタ ホ短調 Hob.XVI 34
- ラヴェル:ハイドンの名によるメヌエット
- ラヴェル:鏡
- モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540
- リスト:ペトラルカの3つのソネット
- リスト:ダンテを読んで ―ソナタ風幻想曲
アンコール
アンコールは2曲
- リスト:コンソレーション 第3番
- ショパン:ワルツ 第2番「華麗なる円舞曲」
演奏メモ
入場前からあちこちで韓国語が聞こえてやっぱり韓国の方が多いのかな。そして会場に着席すると皆んなのワクワク感が伝わってくる!
ソンジンが出てきたら歓声と拍手。でもニコッとかぜんぜん無しで挨拶、そして演奏開始でクール。
最初のハイドンの途中、長調になり曲が明るくなると‥笑顔になってる!挨拶では口角上がらなくても演奏中は微笑むんだな‥なんて思ってたら顔をたまにこちらに向けるんだけど(演奏中に少し頭を振っているだけ)。「あ、目が合った‼」←んなワケない。妄想です って曲と関係ない話しでスミマセン。
実はソンジンの演奏はが色々初めてすぎてどう表現すれば良いのかずっと考えていて。言葉にするの難しいなーと思ってやめようかと迷ったけど。せっかく聴いた生演奏、次回行った時に比べるためにもなんとか印象だけでも残しておきたいと思い。。演奏を通して頭に浮かんだ言葉をまずはまとめたいと思います。私のあくまで個人的な印象です
- 深くてマチュア
音が深い。そして音楽が深い。すごく曲を練って練って創っている印象。ショパンコンクールのパフォーマンスの片鱗はあるけど、そこからの成長&成熟がスゴいと感じました。(コンクールにはコンクールの演奏の良さが有るけど。これは又聴き直したい)
- テクニックが圧倒的
テンポがマッハでも遅くても自由自在に自分の音楽を表現できるテクニックがやっぱりスゴい!チケット取る時に「手は見えなくても良い。音が良い席に」と思っていたけど、やっぱり途中「この手どーなってるんだ。手が見たい!」って思ってしまった。
- 自然
練り込んでると感じるのに音楽はすごく自然。これはテクニックの素晴らしさからくるのかも。「鏡」や「ダンテ」ですごい速さの時も「大変そう」とか「頑張ってる感」が全くない。自分の音楽を突き詰めて創っている様なのに、息をするようにどこまでも自然に音が紡がれていく。これが「ソンジン」なのかな。
- 音が高い
少し高めに調律してるのでは。。なんて思ってしまうくらい美しく高い高音。「高い音だすぞ〜!」って仕草というか手の準備が印象的だった(弾いた手元は見えないんだけど)。
- 巨匠感漂ってる
「これが自分の演奏だ」という自信というか、ソンジンワールドが確立されていると感じました。29歳、堂々と自分の歌を自然に歌う姿から漂う巨匠感。私が集めた動画リンクの中に何年か前の彼自身の演奏もあるけど、今回とぜんぜん違う。ピアニストは同じでもそこから創られる音楽はどんどん変わるので、次回はどうなっているんだろうと思っただけでワクワク。
音量も超迫力の超マックスから美しく細い音まで自由自在に繋がってるけど、ドラマチックとかエモーショナルというより自然なかんじ。この音量の幅を自然に流れるようにコントロールするのがすごい。自然だけど独特なフレーズがあるし、自然と言っても人間くさいというよりとても高貴なかんじがする。どの演奏も音やフレーズの繋がりが本当に美しいし、音が輝いていてもっと聴いてみたい。
。。なんて勝手に書いてみましたが。とにかく一音一音に込められた強い思いが次々と寄せてきてソンジンに圧倒された時間でした〜!
ハイドンからラヴェルになったとき「同じピアノじゃないみたい」と感じたんだけど、作曲家ごとに音楽や音色が違う。どれもステキ。
モーツァルトは私が想像するモーツァルトと全然違って最初「そこまでしっかり音出すんだ」と思ったけど全体を聴くと「すごく古典になってるなぁ」って納得。↓下の演奏動画の中のキーシンにちょっと解釈が似てるかなって思いました。
そしてリスト。特に最後に演奏したダンテの最初の音を皆んなに聴いてほしい!そして最後までソンジンの魂が響いてました。とにかく渾身の演奏が伝わってきて聴いてるだけなのに終わったときは「アンコールあるのかな。聴けるかな」ってくらい体力使っていた自分にビックリ。もちろん良い意味♡
そしたらそんな聴衆の為にか、アンコールでは美しくて癒やしの「コンソレーション」に、軽くて楽しい「ワルツ」。最後にショパンも聴けて嬉しい!その後もカーテンコールが何度もあったけど最後はバイバイってして終了〜
是非又リサイタルしてほしい♡ 来てくれてありがと〜
これからもっともっとソンジン聴いてみようって思いました!
演奏動画
今回のプログラムを色々なピアニストで。
ハイドン
エマニュエル・アックス
ブルース・リウ
ラヴェル
パスカル・ロジェ
ブルース・リウ
モーツァルト
エフゲニー・キーシン
アンドラーシュ・シフ
リスト
アルフレッド・ブレンデル
辻井伸行
チョ・ソンジン
イム・ユンチャン
Franz Liszt Années de pèlerinage, 2nd Year “Italie”, suite for Piano, S.161
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