コロナ世の中のせいで、ABRSM検定の実技試験がキャンセルになってしまいました。
↓ABRSM試験ってどんな試験?はこちらにまとめました
↓キャンセルその他に関して詳しくは。。ABRSMホームページ (国は香港に設定してますが、変更できます)
その代わりの選択肢としてABRSMから、課題曲4曲の演奏を録画することで受験できる「パフォーマンス・グレード」という試験がスタートするようです。ちょっとリサーチして簡単にまとめてみました。
パフォーマンス・グレード 「よくある問合せ」から概要をつかむ
細かい受験要項などを読むまえに、「よくある問合せ」を見たら、けっこう分かりやすいので、いくつか見てみます。
Performance Grades Frequently Asked Questionsを参考にしています
今後はこれまでの実技試験が無くなってパフォーマンス・グレードになるの?
評価を遠隔方式で行うパフォーマンス・グレードは音楽を志す人がグレード試験を受ける手段の選択肢を増やすためのもの。現行の実技試験はなくなりません。コロナの状況が改善され次第、またスタートします。
パフォーマンス・グレードと現行の実技試験と同じ価値がある?
パフォーマンス・グレードで合格者に発行される証明書は現行の実技試験で受け取るものと同等の価値があります。課題曲や評価基準等は現在の実技試験で使われているシラバスに基づいてます。
↓実技グレード試験のシラバスについてはこちら
コロナで試験が出来なくなったから、パフォーマンス・グレードを作った?
これまでと違う試験の形を提供することで、音楽を志す人の選択肢を増やすことを目的に長期的に計画してきました。ただ、コロナが深刻化したことでパフォーマンスに焦点をあてた試験の提供を急ぐことになりました。録音を提出することで遠隔地でも評価できることは確認済みです。
何を準備すればいい?- 曲の選び方
計4曲を一つのプログラムとして続けて演奏すること。
既存のシラバスの各リストから一曲づつ、計3曲。もう一曲は同じシラバス、または同レベルの曲から受験者が自分で選択できる。
離れた場所からどうやって評価するの?
受験者は全ての演奏を続けて録画し、一つのビデオとして提出すること。それを試験管が評価します。
採点は?
計150点満点。各曲30点満点で4曲を評価。あとは「全体のパフォーマンス」を30点満点で評価。
世界中の国で受験可能?
最初に英国とアイルランドでこの秋にスタート。その後は2020年末までに段階的に他の国にも展開していく予定です。詳細はその都度、ホームページやメールなどで提供します。
何故スケール、初見、オーラルは試験に含まれないの??
既存の実技試験とは違うタイプの試験を提供することで、モチベーションの機会を増やし、より多くの人のニーズに柔軟に対応することができるから。
ARSMも録画で遠隔から評価してもらえる?
できます。現在のARSMのシラバスで受験可能です。
合格のポイント
ABRSM のチーフ審査員ジョン・ホルムズさんが「良いパフォーマンス」として評価されるポイントについて解説してくれています
プログラムの作り方
同じくホルムズさんが「プログラムとは何か」や曲の順番について教えてくれています
制限時間
プログラムの制限時間について
まとめ 香港の日程など
試験の価値はこれまでの実技グレード試験とまったく同じ、とはっきり書かれてます。
パフォーマンス・グレードの特徴は以下の3点でしょうか。
- スケール、初見、オーラルが無い
- 演奏のみ(パフォーマンス重視)
- 4曲の演奏を続けて録画し送付、評価をもらう
時期は今年の年末前。 実際の日程はその都度チェックということですが。。
香港の場合はページのトップに以下のようなメッセージが出てます。(日本のページには今は出ていません)
Booking will open in Hong Kong before the end of the year and you can record your video submission any time from now on.
ABRSM: practical update
試験の申込みは年末よりは前にスタートするので、演奏のビデオ録画は今からスタートしてよい、ということです。詳しいスケジュールはホームページで常に確認することになります。
↓パフォーマンス・グレードのページ
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