↓もっとABRSM‼
これまでABRSM試験って?を見てきましたが、受験にあたり「何点満点なのかな〜」とか、曲とそれ以外のセクションの点数配分とか気になります。今回は採点と配分についてまとめてみました。
実技試験は以下の4セクションからなってます。
- 課題曲 pieces
- スケール Scales and arpeggios
- 初見 sight-reading
- オーラルテスト aural tests
↓詳しくは
ABRSM実技グレード試験の採点と配分
ABRSMピアノシラバス2021&2022を参考にしています
↓表を作ってみました。こんなかんじです
課題曲3曲で全体の60%を占めてます。やっぱり曲を上手く弾くのは大事です。
↓各セクション、パス(合格)かどうかだけでなく、採点は細かく分かれてます。
薄緑色のところ、Passの100点以上が合格です。
合格は良い方から順に、Distinction ディスティンクション、Merit メリット、Pass パスと分かれてます。
Distinctionが一番良い成績ってことだから、Merit、Passと順に優、良、可、みたいなかんじでしょうか。大変良い、良い、合格、とか。
そしてBelow Passの下にも更に段階が。。シラバスにはそれぞれの点数ごとに理由が細かく書かれています。
例えば課題曲の場合、
- Pitch(音が正確か)
- Time(テンポが曲に合っているか)
- Tone(音のクオリティ)
- Shape(解釈が良くできているか)
- Performance(キャラクターが表現されているか)
などの項目があり、DistinctionやPassになるにはどういった演奏が必要なのかが書かれてます。
試験の結果でPass(合格)に届かなかったセクションがあるけど。。
初見とオーラルテストで「Pass」に届かない10点だったけど、他が良くできて全体では100点以上だった場合は不合格になってしまうのでしょうか。
シラバスのResult categoriesのところに以下のように書かれてます。
A Pass in each section of the exam is not required to pass overall.
ABRSM Piano Syllabus 2021&2022
試験全体に合格するために、試験の各セクションに合格する必要はないってことです。
合計で100点以上だったら合格です。
まとめ
今回は採点や配分、合格ラインについて見てみました。
極端な例として、どこか一つのセクションが0点だった場合。上の「採点・配分」の表を見ると、他のセクションでカバーして100点以上で合格するのは理論上不可能ではないけど、なかなか難しそうです。
あまり細かい点数のやり繰りにとらわれるより、やっぱりまんべんなく勉強するのが自分のためにもなるし、結局近道だと思います。試験っていうと曲ばかり時間をかけて一生懸命練習しがちです。でも、それ以外のセクションも勉強することが、最終的に曲を演奏する際の完成度を上げることにつながるってことだと思います。
↓採点関連のことは、こちらのシラバスのP48から詳しく載ってます。
どの楽器も採点や配分は同じだと思いますが、新しいシラバスになる時期は、楽器ごとに異なることがあります。自分の楽器の最新シラバスで確認してください。
↓いろいろな楽器のシラバスのダウンロードの仕方はこちらで説明しました
理論グレード試験の採点
↓理論グレード試験はオンラインに移行します。採点など詳しくはこちらから
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