この間の記事で課題曲のチェックの仕方とか書いたので、もう少し課題曲について書いてみようと思います。(ピアノでの受験を例に書いてます)
Syllabus overlap シラバスの重複
ピアノの最新のシラバスは2021&2022ですが、2019 & 2020のシラバスと重複して使える期間があります。
↓「ピアノシラバス2021 & 2022 」の8ページ「Syllabus overlap オーバーラップ」のセクションに書いてあります シラバスは引用のリンクからダウンロードできます。
Piano candidates worldwide may play their three pieces and scales from the 2019 & 2020 Piano syllabus until 31 December 2021. All pieces and scales must be from the same syllabus – candidates may not present a mixture from old and new syllabuses.
Piano Syllabus 2021 & 2022
これによると。。
この「Syllabus overlap」というシステムで、「ピアノシラバス2019 & 2020」の課題曲を2021年の12月31日まで弾くことができます。
一つ前のシラバスで受験する場合、課題曲、スケール、全て一つ前のシラバスで統一すること。新旧両方のシラバスを混ぜた選曲はできません。
一つ前のシラバスで受験する理由
どんな時に前のシラバスで受験するのでしょうか。
受験したけど、落ちちゃった
残念ながら合格できなかった場合。準備の時間があまり無いなどの理由で、すぐ次の試験に同じ曲でチャレンジしたい人もいると思います。その場合、オーバーラップの期間内なら同じ曲で再受験可能です。
課題曲が自分に合ってる
最新のシラバスの課題曲より、一つ前のシラバスの課題曲の方が好き。自分に合ってる。以前習った曲がリストにあって自信もって弾けそう。そんな人は、オーバーラップ期間内に十分な準備の時間があると思えれば、前のシラバスで受験も可能です。
まとめ
実技試験は理論グレード5に合格していれば、どのグレードからでも受験できます。
↓詳しくは
もし今回の試験に合格できなかった場合、同じグレードを受験の必要はありません。しばらく待って(練習して?)上のレベルを受験することもできます。
逆に進路や就職の都合で「来年の8月までにグレード8に合格したい!」などの明確なスケジュールがわかっている場合。合格できなかった時のことも想定して、準備期間があまり無ければ次の試験も同じシラバス(同じ曲)になるよう、申し込みや試験の時期を検討してから準備するのもアイデアです。
再受験の際、課題曲を変えたければもちろん変えることもできますが「シラバスの新旧混ぜて曲を選ぶことはできない」という点だけ注意が必要です。
自分がどういった目的で試験を受けるのかをはっきりさせると、どのグレードを受験するのか、どのシラバスがいいのか、選びやすくなると思います。
シラバスをダウンロード
↓こちらは全ての科目とグレードのシラバスのリスト。「Our Syllabuses」というページ。あらゆる楽器の他、歌、ディプロマまですべてリストされてます。
↓少し下にスクロールすると、こんなかんじで楽器の絵が並んでるページです。管楽器、木管楽器、ハープに理論、弦楽器。これはほんの一部です。好きな楽器とグレードを探して選べばシラバスが見れます
↓トップページからはこのように開けます
ABRSM → Our Exams → Our Syllabuses
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