芸術のレベルを形や数字にするって難しい。でも長年楽器を続けてきて、世界的に信用されてる資格や証明書があればな〜、と思う方もいらっしゃるかもしれません。ABRSM 英国王立音楽検定はそんな方のニーズにも答えてくれるのでは、と思います。
こちらでどんな試験なのか簡単にまとめてみましたが。。
日本で音大卒または音大レベルの方の場合。難易度的にグレード8より、もっと上にチャレンジできる方も多いと思います。
そんなときはディプロマがありますが、このディプロマもレベルが分かれてます。
おおまかな仕組みをまとめてみました。
記事下の方にある「ディプロマのシラバスをダウンロード」のシラバスを参考にしています
ABRSM 英国王立音楽検定 ディプロマ
以下のディプロマのカテゴリーが用意されてます。
- Performance-only(演奏のみ)
- Music Performance(演奏)
- Music Direction (指揮)
- Instrumental/Vocal Teaching (先生)
この中から、今回はPerformance-onlyとMusic Performanceの「演奏」ディプロマについてまとめます。
グレード8の上のレベルとして以下の4種類のディプロマがあります。
- ARSM
- Dip ABRSM
- LRSM
- FRSM
ARSM
Associate of the Royal Schools of Music
受験には事前にグレード8の取得が必要です。
2017年からグレード8とDipABRSM をつなぐ目的でスタートした試験。初見やオーラルなどの課目はなく、リサイタル形式の演奏をする試験のみ。年齢制限なし。
Dip ABRSM
Diploma of The Associated Board of the Royal Schools of Music
受験には事前にグレード8の取得が必要です。
セクション1. リサイタル
リサイタル形式で35分(±10%)演奏
セクション2-1. Viva Voce
リサイタルで演奏した曲のプログラムノートを提出する。それをもとにディスカッション。12分くらい。
セクション2-2. Quick Study
グレード6レベルの曲の初見演奏
LRSM
Licentiate of the Royal Schools of Music
受験には事前にDip ABRSMの取得が必要です。
セクション1. リサイタル
リサイタル形式で40分(±10%)演奏
セクション2-1. Viva Voce
リサイタルで演奏した曲のプログラムノートを提出する。それをもとにディスカッション。15分くらい。
セクション2-2. Quick Study
グレード7レベルの曲の初見演奏
FRSM
Fellowship of the Royal Schools of Music
受験には事前にLRSMの取得が必要です。
セクション1. リサイタル
リサイタル形式で50分(±10%)演奏
セクション2-1. Viva Voce
事前にABRSMに提出した、プログラムノートより深い内容の書類をもとにディスカッション。20分くらい。
セクション2-2. Quick Study
グレード8レベルの曲の初見演奏
ディプロマのシラバスをダウンロード
↓以下からそれぞれシラバスだけをダウンロードできます。今回の記事はこちらのシラバスを参考にしています。
↓ホームページからは以下の順番でディプロマのページにアクセスできます。
ABRSMホーム → Our Exams → Our Syllabuses → Advanced exams: Diplomas
「Our Syllabuses」で全楽器のリストの下にディプロマのセクションがあります。けっこう下の方です。こんな絵が出てきます↓

青字の「Advanced exams: Diplomas」をクリックしても良いし、それぞれのレベルを直接クリックしてもOKです。常に最新のシラバスと、説明なども見ることができます。
ABRSMホームページ
香港のページですが、自分の国に変更して見ることができます
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