- 九龍寨城→きゅうりゅうさいじょう
- 九龍城砦→きゅうりゅうじょうさい
って読みます
九龍寨城公園 Kowloon Walled City Park
九龍寨城って
Wikipedia九龍城砦、Kowloon Walled City Parkを参考にしています
九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)は、現在の香港・九龍の九龍城地区に造られた城塞、またはその跡地に建てられていた巨大なスラム街を指す呼称。
香港で一般に「九龍城砦」と呼ばれてきたが、正式名称は「九龍寨城」(きゅうりゅうさいじょう)という。
Wikipedia 九龍城砦
Wikipediaを簡単にまとめると。。
19世紀半ば、清政府は九龍湾の横に石垣に囲まれた軍事目的の要塞の建設をスタート。1898年イギリスが香港を99年間租借したとき、九龍寨城は例外として租借地から除外され清の飛び地となる。後にイギリスの圧力で軍が排除され、1912年に中華民国となった後も事実上どこの国の法も及ばない不管理地帯となる。1941年、日本軍が香港を占領した際は要塞に建設されていた城壁を空港建設資材にするために取り壊し、その後大陸から流民が来てバラックを建設。1949年に中華人民共和国が樹立しても難民がなだれ込む状況は変わらず、スラム街として肥大化。
とあります。
結局あまりに犯罪の管理やコントロールが大変になり、中国とイギリスで問題解決のために議論をスタートし、1987年に都市の解体を発表。1993年に実際の解体が始まりました。
1995年、そんな九龍寨城跡地にできた公園が九龍寨城公園Kowloon Walled City Parkです。
↓以前は家畜の「検疫所」&「と畜場」として利用されてた赤レンガの建物が今は芸術村になってる「牛棚芸術村」から歩いてすぐ
行き方
これまでMTRの樂富 Lok Fuが最寄り駅だったけど、今日は最近できた屯馬ラインの宋皇臺Sung Wong Toi駅(宋皇台駅)から行ってみます。
地図の7番が公園だから、B3出口からすぐ!
賈炳達道公園 Carpenter Road Parkの中に九龍寨城公園 Kowloon Walled City Parkがあります。
見どころ
九龍寨城公園の南門に到着〜
南門を入ると九龍寨城の絵と模型
地図14番 南門を入って右手に行くと。。「南門懐古(The Old South Gate)」として1843年に清政府によって九龍寨城が建設された当時の門の跡が残されています。「Declared monuments of Hong Kong」として最高の保護を受ける建物の一つです。
地図1番 「衙府 The Yamen」には公園の事務所があります
1847年に建てられた清朝から残る唯一の建築物でAlmshouseも「Declared monuments of Hong Kong」に指定されてます。取り壊される前までは老人ホームとして使われていました
中に入るとこんなかんじ
取り壊される前の九龍寨城の写真や歴史、説明などが展示されてる
当時の大砲もある!
地図15番 南門を入って左手にある「魁星半亭 Fui Sing Pavilion」
地図16番 入ると「歸壁石 The Guibi Rock」という古代の翡翠に似た岩があります
東門
公園を囲む塀
公園の中を廊下が巡ってます
地図6番の池
お庭がたくさんあって、なかなか見応えのある公園です〜
↓そして香港にはもっと政府に指定された歴史的建造物あります!
まとめ
イギリス、中国、香港、どこの法も及ばない場所になってしまった九龍寨城に集まった人たちが自分たちで作り上げたコミュニティ。無免許のお医者さんやコピー商品の製造も行われていたそうだけど、学校や老人ホーム、自警団など自分たちでルールを作って生活していた様子が公園内に展示されてるパネルでも説明されています。税金も資格や免許の登録も必要ないこの域内では食品加工も盛んで、一時は香港中の80%以上のフィッシュボールを製造していたらしいです。
ここに集まった流民たちが何でもアリの生活の中で、当時の香港の経済成長をリードしてきた部分もあるのかな。なんとも人間くさくてとっても興味深い歴史です!
1998年には旧香港国際空港(啓徳空港)移転ですっかり静かになったこの地域。
それでも下町の雰囲気は残ってて。古き良き香港の歴史と最近の開発を同時に感じられるこの公園と近所を散策するのはとっても楽しいと思います〜
アクセス
ホームページ→九龍寨城公園
↓もっとお散歩!
↓もっと香港!
コメント