表紙写真:New York Post
今日紹介するのは、ニューヨーク・ポストのMike Vaccaroがシーズン初め頃の1月7日に書いた記事です。(1月って…また記事が出てからすごく時間経っててすみません〜)ランドルの長年のトレーナー、タイラー・レルフの話をもとに、ランドルの夏のワークアウトについて書かれてます。
この記事はけっこう有名な記事で、ランドルが去年の夏にハードなトレーニングをした事が知られるようになりました。この記事をもとにしたり、一部引用してたくさんの別の記事が書かれてます。わたしも遅くなっちゃったけど、大好きな記事なので記念に残そうと思います!
タイラー・レルフって
Wikipedia Tyler Relphより
Tyler Relph PG(現役時)
- 1984年6月15日生まれ
- ニューヨーク ロチェスター出身
- 身長 6ft 1.83m
- 体重 185lb 84kg
- NBAドラフト 2008年 Undrafted
キャリア
- 高校 McQuaid Jesuit
- 2003 Mr. New York Basketball 受賞
- 2003−2004 ウェストバージニア大学
- 2005−2008 セント・ボナベンチャー大学
現在はトレーナーで、アマレ・スタウダマイヤー、マーカス・スマート、ジュリアス・ランドルなどとトレーニングしてきた。
ホームページ→Tyler Relph Training
ランドルをスターにしたレルフとのサマートレーニング
参考記事→New York Post:The unseen catalyst behind Julius Randle’s star transformation
タイラー・レルフはランドルのトレーナーです。ランドルがダラスにいた頃、プレストンウッドクリスチャンアカデミー時代から10年以上にわたってトレーニングを支援してきました。
NBAが昨年3月にシーズンを停止したとき、ランドルは一時的なことと考えて、レルフと故郷に戻りトレーニングを続けていました。ニックスがプレーを再開するという連絡を待っていたけど、結局ニックスはオーランドバブルに行くことはないままシーズンを終了。
自分以外のみんながプレーしてるのに、自分が出来ないことに怒りを感じたランドル。レルフはまもなくしてランドルの電話を受けます。
「トレーニングしよう」とランドル。
「もちろん。いつ、どこに行けばいい」とレルフ。
「そこに居て。ダラスに戻って家を買う」と言ったランドルに「彼を何年も知ってる。冗談でないことはわかる」と思い出し笑いするレルフ。
以前は二人のオフシーズンのトレーニングは、ロサンゼルスやニューヨークで数週間ごとに場所を変えて行われていました。時には一緒に休暇を取り、朝6時に起きてジムに行き、ウェイトトレーナーとFaceTimeをし、マイアミを自転車で20マイル走ったりしました。
「でも今回のトレーニングは毎日だった。(ランドルは)途中リラックスしたかったかもしれないが、決して休まなかった」とレルフは言います。
ランドルは週に何度か、レルフと朝6時にジムで会い、フットワークのドリルをして、90分間ノンストップでシュート練習をしました。でもこれは2番目のメニューで、その前には、最初のメニューとして毎朝5時から母校である高校の体育館で1200本のシュート練習を9ヶ月間毎日、決して欠かさず続けたのです。
間もなく、レルフはメルヴィン・サンダースというウェイトトレーナーをランドルに紹介。二人はすぐに打ち解けました。
「ランドルは、プランを作るだけでなく、一緒にワークアウトしてくれるトレーナーが好きだから、それがメルヴィンであり、自分。」「おかげで自分は大学時代よりも体調が良くなったし、そうでなければついていけない。ランドルには感謝してる」とレルフ。
レルフはニューヨーク州ロチェスター出身。ウェストバージニアで2年間、セントボナベンチャーで2年間プレー。卒業後に膝を痛め、セントボナベンチャーのコーチ、マーク・シュミットの下で見習いを務める。2010年、バスケットボールのパーソナルトレーナーになることを決心してダラスに移りランドルに出会います。2014年にランドルはNBAドラフト全体7位でレイカーズに指名され4年間プレー。2018−19シーズンにニューオーリンズに移り、その後ニックスと3年間で6300万ドルの契約を結びました。
「ランドルのようなハードワーカーは見たことがない」とレルフ。「ただ練習にくるだけでは、NBAで平均20、10、3の成績は実現できない。」「しかし、その基準でさえ彼は夏の間に信じられないくらいレベルを引き上げた」
ランドルは毎日ジムに来て、3回の別々のワークアウトをこなし、それに加えてウェイトトレーニングをしていました。
「とにかく時間だけはあった。9ヶ月間、ランドルはそれを無駄にしたくなかった。だから、
”オールスターになろう。リーグで最高の選手の一人になろう”
と彼に言った」「フットワークや自分の場所に素早く行く練習など、以前のやり方に戻して、何度も何度も、毎日練習した」とレルフ。
必要なときにいつでもシュートが打てるよう、ドリブルを1~2度使うことの重要性をレルフは強調しました。ランドルがこの動きを使って第3試合対バックスでアデトクンボからフリーになったのを見た時、テレビに向かって大喜びで叫んだそう。
そしてこの夏の最も重要な瞬間となった7月30日。この日ニックスがトム・ティボドーを雇ったというニュースが届きます。ラルフは二人はベストマッチだと直感しました。
「これが何を意味するか分かっていた」「ランドルには”毎晩40分間プレーすることになる。全力でプレーすればThibsはやらせてくれる”と言った」「最初ポイントフォワードをする事になるかわからなかったが、コーチと話してそうする事が分かった時、ランドルの強みを全て発揮するには完璧だと思った」
「(ランドルとコーチ)二人の考え方が全く同じでびっくりする。二人ともハードワーカーで、始めから与えられたものはなく、自分の力でものにしてくるしかなかった。毎日誰よりも先に仕事を始める二人は、物事を全く同じように見ている」とレルフは話してくれました。
今季のランドルのオールスターレベルの活躍はニックスファンを興奮させ、友人でありトレーナーであるレルフに喜びをもたらしました。レルフは今週末ダラスのダウンタウンに「タイラー・レルフバスケットボールラボ」を正式にオープンします。ランドルがいつでもトレーニングできる場所の一つになるでしょう。
ってお話でした!
左レルフ、右ランドル
まとめ
今シーズン、最初の頃はみんな「ランドルの出場時間が長すぎる〜」ってそれはそれは心配したものだけど。。
コーチは「夏にそれだけの仕事量に耐えられるトレーニングをしたから大丈夫」ってずっと言ってて。よく「夏に最初にランドルに会った時、素晴らしいコンディションだったから、いけると思った」って話してるけど、この記事を読むたびに「ホントに一日中バスケ漬けのコーチとランドルはベストマッチなんだな」ってしみじみ〜。
とにかく必死で突っ走ってばかりの今シーズンだったけど、ホームでプレイオフをスタートする、なんてファンにとっては素晴らしいプレゼントまでついて、選手のみんなにはただただ感謝!そしてそれを支えてくれるコーチ陣、組織の人たち、レルフのようなトレーナーの皆さんもホントにありがとう〜!
この夏どれだけみんなが、そしてチームが成長するのか。。ますます楽しみです!
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